Specialist Corse

スペシャリストコースでは、先週に引き続き各自の課題を進めました。応用課題を進めている方は、竹ビーズの花のモチーフに取り組まれました。ビーズは多少の大きさの違いもありますので、それに合わせてステッチ幅を調整すると綺麗なラインが描けます。何度かやり直ししながら、カーブを滑らかに描かれました。小さな配慮や、想いが形になっていきます。刺繍は実に正直で、そしてまた美しさへの無限の可能性を秘めています。

ドレスのためのビーズの刺繍をしていく課題では、2種類の素材にビーズ刺繍をし、素材に合わせた糸調子を学びます。ドレスを仕立てた時、刺繍が生地の流れや落ち感を邪魔しないよう、糸調子を緩めます。2つ目のストレッチ素材への刺繍は、刺繍部分も伸び縮みするくらいのゆとりを与えます。なかなか緩められないか、極端に緩め過ぎてしまうことが多いのですが、程良い糸調子て仕上がっています。

かなり緩い糸調子でも美しく連なっています。
緩みの効いた柔らかなステッチです。

ビーズスパンコールの基礎課題に取り組まれている方々は、一つ一つのビーズやスパンコールを送り届けることに慣れてこれれました。一瞬の糸の引き具合、針の動きで形作られていく様は、奇跡のようでもあります。慣れていくというのは奇跡の連続なのかもしれません。時間のかかっていた方も、試験では美しい刺繍を時間内に仕上げられました。

なんとも言えない優しさと愛らしさが感じられます。
竹ビーズの長さは、少し誤差がありますがそれを整列させた美しい並びです。

絵画の刺繍は、糸と糸が重なり合い、豊かな色合いが出てきました。同じ図面をもとにしても、それぞれに違ったものが出来上がります。そこには、本当に絵を描いているような面白さがあります。刺してみて合わなければほどくと、面倒なのですがやはり糸が落ち着いた時にどんな表情を見せるかは、追求すればするほど奥深いものがあります。細部にのめり込んで分からなくなってしまった時は少し離れて見てみたり、休憩して改めてみてみるなどしてみましょう。物語のような、豊かな画家の表現に触れる事になるでしょう。

カラーの混ざり合いに味が出て、かなり埋まってきました。
模様の雰囲気も出て来ています。

スワンの刺繍は、細部の仕上げの表現をしていきました。繊細なすっと消えていくような美しいラインが出てきました。その後、面を埋めていく刺繍の刺し方を学んでいきました。細部のきめ細やかな仕上げに対する思いと仕事が、作品や商品に魔法のようなオーラをもたらします。視界に入った瞬間、忘れられないような感動を与えるものになっていくと、一つの芸術になっていくのかもしれません。皆様にそんな美しい未知の表現の可能性を具体化し、創造の喜びを味わっていただけたら幸いです。

銀糸の輝きが生きる繊細な刺繍になりました。
ラインの先も美しくシャープに。

皆さんのクリエーションがますます輝くことを願っています。課題の途中で何かありましたらいつでもお声がけください。

それではまたレッスンでお待ちしています。

新たな課題
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