THE UNIVERSAL SHOOT  Info 16

どんな挫折も「人生の実り」に変える”全天候型人生”の基本ルール
 
「この世に生まれてきた意味」を知ると挫折の”積極的意味”も見えてくる
・・・何事であれ、人生において成功したり失敗したりすれば、もちろん、うれしいものですが、実際には、一生を通じて、成功し続けること、勝ち続けることは、なかなかできることではありません。
 実は人生の問題に立ち向かう腕が上がってくると、それ相応に難しい課題が出てくるものです。成功を続ける人は、より高い目標を持とうとしますし、勝負に勝つ人は、より強い相手を求めていきます。誰しも、進み続けるなか、壁に当たることがあるのです。
 挫折について考えるときに、まず知っておくべきことは、「成功は善、失敗は悪」と考えられがちですが、深い真理の目から見たならば、必ずしもそうとは言い切れないところがあるのです。
 以前、”失敗学”というものが流行ったことがありました。これは同じ失敗を繰り返さないために、起こってしまった失敗の原因を明らかにするものです。「他の人は、どういう形で失敗しているか」という事例を勉強すると、自分にとって参考になることがあるのです。同じような失敗パターンはいくらでもあるからです。
 他の人がやって、うまくいかなかったやり方を研究すると、ある程度、それを避けることができますし、場合によってはもう少し簡単に、乗り越えることができます。あるいは、たとえ失敗したとしても深刻に悩みすぎることなく、次の日からまた明るくスタートできることもあるのです。失敗を知恵に変えていくという視点を見落としたならば、人生の意義というものは、かなり失われてしまします。
 宗教においては、そもそも『この世は仮の世界である』と言われています。
「本当の世界は、あの世の世界であり、『この世に生きている』ということは、ふるさとを離れて外国旅行にきているようなもので、一時期の旅なのだ。旅行の途中で、いろいろ失敗もするが、そこは、やはり本来の世界ではない。
 人間の本質は肉体に宿った霊的存在であり、人間は魂の経験を積むために、この世に生まれてくる。失敗や挫折も、その経験のうちに入っているため、智慧として遺るのだ。」
 そういうことを、私も、繰り返し説いてきましたが、そのとおりなのです。皆さんは「より実りの多い人生」を目指すべきです。「人生の実り」という観点から見たときには、成功体験も失敗体験も、その中から得るものが、たくさんあるのではないかと思います。
 
 
挫折の中に人生を豊かにする知恵がある。ー敗戦から多くの教訓を学び、繁栄を築いた日本
 
 挫折は、大きく見れば、国家のレベルにおいてもあります。例えば、戦争に負けるということはその一つでしょう。
 日本は、日清戦争で清国(中国)と戦って勝ち、日露戦争でロシアと戦って勝ちました。そして、それ程大きく参加したわけではありませんが、第一次大戦でも買った側についています。
 当時の日本は、三回続けて勝ったために、「ひとたび戦いあらば、神風が吹いて、神国日本は必ず勝つ」と思い込み、慢心した面があります。
そして、第二次世界大戦では、かなり悲惨な負け方をしたのです。
「戦争で負ける」ということは、つらく悲しいことであり、この敗戦が日本にとって大きな国家的挫折だったことは間違いありません。しかし、その一方で、「負けることによって学んだものも大きかったのではないか」ということも感じます。
 第二次世界大戦後、六十年以上、日本の繁栄が続いていることを見ると、「日本人は戦争に負けたことへの反省によって、非常に謙虚になった」と言えると思います。
高くなった鼻をポキっと折られ、「自分たちは、それほど天狗になってはいけない。慢心んしてはいけないのだ」と思い、日本の国民全体が、本当に、「一からやり直した」という気持ちになりました。そして、国民の勤勉な努力が実を結び、戦後の繁栄につながったのです。
 敗戦当時は、その後の日本の繁栄を誰も予想していなかったことでしょう。敗戦そのものを見れば悲惨な結果でありましたが、日本の国民が挫折を体感したことは、日本に一つの飛躍をもたらした面があるのです。
 このように、国家レベルでも、「勝ち続けると慢心する」ということがあります。日清戦争から3回続けて勝ったとはいっても、実際には日露戦争での勝利は”判定勝ち”でした。日本はアメリカに仲介してもらい、かろうじてロシアに勝ったのです。本当は、もはや日本には、戦い続ける力がなかったので、日本が勝ったのは不思議なぐらいの戦いでした。
 本来は勝てるはずのない戦いであっても、結果的に勝ってしまうと考え方が緩くなることがあるのです。
 
「人生が飛躍するチャンス」を逃さないために
 
「勝ち続けると慢心して失敗する」ということは、企業のレベルでもあります。
 松下幸之助は、「あまり成功が続くのは良くない。だから、三回ぐらい成功したら、一つぐらいは失敗した方がいいのだ。」ということを述べています。
 この言葉は、もちろん、”失敗の勧め”ではありません。成功が続くと、やはり慢心し、脇が甘くなります。しかし三つぐらい「うまくいった」と思った後で、一つぐらい、「しまった。失敗したかな」と思うことがあると、それで引き締まります。   
 それによって、ちょうど、塩を加えた料理の味がキュッと締まるように、「反省し、謙虚にならなければいけない」という気持ちになることがあるのです。
 松下幸之助の言葉は人生の名人としての言葉でしょう。
 それから、単に「勝ち続けている」と考えるときには、客観的な情勢判定ができていない場合のほかに、もう一つ、本当の戦いをしておらず、チャレンジをしていない場合がありえます。
 失敗や挫折を単に悪だと見て、それを避けることをもって人生の勝利だと考えるなら、それは間違いです。「飛躍のチャンス、すなわち、魂が変化し、開花するような、一つの大きなチャンスを逃した」ということになるかもしれないからです。そういう面も知っておかなければなりません。



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