Hautecouture Corse

オートクチュールコースでは、ドレスの内部のコルセットの仕立てを進めています。16本のボーンで構成された内側のコルセットにより、ドレスの着崩れやズリ下りの心配もなく、シルエットを美しく引き締めることができます。(写真:アンティークのビーズ刺繍のドレス:Elieuxのレンタルドレスより)

1パーツ1パーツの縫い合わせやステッチの縫い上がり寸法はズレないよう注意をはらいます。そうずる事でボーンを入れた時にボーンがねじれたりせず、しっかりと表地の刺繍やドレープなどを支えます。何度かやり直しもありましたが、その分さらに美しい仕上がりになりつつあります。

 
4月からスタートされた方々は、手縫いの基礎課題を終えられました。
基本の縫い方を、1枚のランチョンマットに凝縮させた課題で、生地の地直し、アイロンがけ、手縫いの訓練など、仕立ての基本を学びます。リボンはポイントだけお伝えし、自由に創作していただきましたが、それぞれに個性があり愛らしさが感じられます。

クチュリエ(仕立て職人)たちの仕事は、6歳、7歳など、小さい頃からはじめたという人もいらっしゃり、針の糸を引く仕草一つとっても美しいものです。シンプルな動作も熟練されていくと、洗練され無駄のない美しさを感じさせます。時間的には追いつかない部分はありますが、それに近い技術を高めていくコツは2つあります。

 
星どめ
まつり縫い、わたしまつり、リボン
まつり縫い、リボン
一つは、無駄のない一定の動きを見つけたらそれを繰り返していくことです。まつり縫い、千鳥がけ、どれを取っても同じ角度で同じ距離の位置に針を落としていくと、自然に整ってきます。

もう一つは意識していくことです。美意識という言葉の通り、一つ一つの細かな作業に美を見出します。一瞬一瞬に美を見出します。意識していなくてもそうなっていくように美を求めていくことです。こちらは日常の生活の中でもできます。何かを置く時、花を生けるける時、服をたたむ時、髪をまとめるとき、食器を並べる時。美しさのエネルギーは自分自身をも元気にさせてくれますので、生かしてみてください。美的センスも一段と磨かれていきます。






そしていよいよドール(人形)のドレスの制作に入りました。こちらの課題は選択制で、希望者のみ取り組みます。小さいことも合間って、とても可愛らしい素敵な作品ができてきています。一部、写真でご紹介します。

今週も皆様のクリエーションが喜びに満ち、輝きますように。

 
芯を貼ってトップの部分を縫い合わせ
ぴったりフィットしたトップが形に
このうえにデザインディティールが加わります。
サテンは3ミリ
オーガンジーは2ミリ間隔の千鳥がけ
小さな小さなドレーピングで形に
コテを使用し極小のお花も形に
マケット(試しのモーチーフ)にも
夢が詰まってるような・・・

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