オンリーワンのセルフブランディング

セルフブランディングのレッスンの中で、「デザイナーの仕事がまだどんなものかイメージできない」という声をいただきました。そこで好きなデザイナーや理想だと思うスペシャリストのドキュメンタリーや、特集などを見てみるのも一つだとお伝えしました。
シャネルやイヴ・サンローラン、アレキサンダーマックイーンなど、一流デザイナーの生涯は映画化されていることも多いので、見てみるのも良いでしょう。映画によってはかなりリアルにクリエーションの現場を再現しているものもあります。リュネビル刺繍では、「クレールの刺繍」というフランス映画もあります。美しい刺繍を手がけるシーンも出てきますので、作り手にとって見応えもあるでしょう。


写真:イメージビジュアルの生徒作品

CECILIE BAHNSEN

CECILIE BAHNSENCECILIE BAHNSEN
ここでも30代の女性デザイナーのクリエーションに触れてみたいと思います。
デンマーク出身のデザイナー Cecilie Bahnsen(セシリー・バンセン)は、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでウィメンズ デザインを学び、John Galliano の元でプリントデザイナーとしての経験を積みました。そして自身の名を冠したウィメンズウェアのブランドを 2015 年に立ち上げました。
卓越した技術力を誇る Bahnsen のウェイメンズウェアのアイテムは、地元コペンハーゲンで手作業で生産されており、キルティング、パッチワーク、アップリケといった伝統的手法を取り入れた独自の製法で生み出される生地を使い、細部にまでこだわり抜いて作られています。  自信に満ちた女性らしさと無駄のない洗練さを絶妙なバランスで兼ね添えた Bahnsen のコレクションは、緻密な装飾がほどこされたポプリン ドレス、ボーイッシュなシャツ、立体的なスカートといったアイテムが、時代に左右されないデザイン性と伝統的なシルエットを現代的に再構築しています。
以下、
 1 GRANARYというマガジンサイトから彼女のコレクションの写真と記事を転記させていただきます。記事は、自動翻訳しましたのでご了承ください。
 1 GRANARYより(イメージ・テキスト)

セシリー・バーンセンはドレスをデザインするだけでなく、ユニバースを構築しています。彼女にとっては、一つ一つの服、一つ一つの小さなディテールが、より大きなスケールの中に収まっている必要があります。これは信じられないほど圧倒されることですが、最終的には、彼女の作品の上にある2つのスケール、すなわち、立体的なボリュームと複雑な刺繍をどうやって融合させるかということなのです。
 
ヘムラインや袖の長さを超えて、これらの世界が広がる方法のひとつに、ショーの場所がある。例えば今シーズンのキャットウォークは、コペンハーゲンにあるハウスボートが浮かんでいる地区の近くの桟橋に設置されていた。セシリエ・バーンセンがデザインに取り入れたのは、この環境の開放感と風通しの良さだった。彼女のスタジオは海の近くにあり、文字通り一息つきたいときに便利です。セシルは、森を見て森を判断できない時には、静けさこそが彼女の心を落ち着かせる唯一のものであることに気付いています。
ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業したセシリエは、伝統的に男性的な特徴であるテーラリングを、ハイパーフェミニンな彼女の世界にどうやってフィットさせるかを考え、今シーズンのように、自分の快適さを追求しています。
 
ハンドメイドのテキスタイルから、精巧でありながらミニマルなディテールに至るまで、すべての要素がお互いに栄養を与え合っています。刺繍は常に、衣服のシンプルさから注意を引くのではなく、装飾するために加えられます。ほとんどの場合、より小さく、より洗練されたディテールは、複雑なデザインが純粋さについてのものであるとは限らないということを解決するためのものです。例えば、ドレスにジッパーをつけるのではなく、結んで閉じることで装飾的な結び目を作りますが、生地の透明感を損なわないようにするための方法でもあります。そこに機能性と美しさが出会い、真の意味でのセシリエになるのです。
以上となります。
デザイナーのクリエーションのほんの一部でも感じていただけましたら幸いです。
機会がありましたら、様々なデザイナーの仕事やクリエーションに触れてみてください。そうする中で、どのクリエーターからもその人の内面からあふれるものの美しさや愛を感じられるでしょう。また、最終的にはその人が表現するものは、その人自身の中にあるものであるということも感じられると思います。その意味でも、皆さんがセルフブランディングに取り組み、内面も豊かにしていくことに価値があると言えるでしょう。自分自身の心に対しても、素直に、純粋に、大切な宝物のように触れ、育んでいただけたら幸いです。その努力の過程で、自分のためでなく誰かのためであったたり、少しでも周囲を愛することができたら、より一層愛されるクリエーションになっていくことでしょう。

今週も皆さんのクリエーションが輝きますように。


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