ドレーピングにかかる魔法

今回のオートクチュールレッスンではドレーピングに取り組む方が多くいらっしゃいました。
裏地のドレーピングが終わった方々は、ダーツを縫い後ろの始末を進めました。必要なけ回し(裾の幅)分量を考慮しながらサイドのシルエットとマッチする自然なボリューム感になりました。コルセットによってかなりシェイプされますがスカート部分は着脱がしやすい様、調整可能な構造になります。
柔らかいサテンでドレーピングされていた方は、一週間で難易度の高い素材をドレーピングしていく力をつけられました。先週は、ダーツが斜めに走ってしまっていました。生地の字の目の流れに従うと、バイヤスの字の目のドレスなので斜めにダーツが入りやすいです。縦に入れるためには、生地を収めていくドレーピングの技が必要ですが、綺麗にダーツも縦に入りました。こういった素材のドレーピングは、プロのパタンナーやモデリストも、経験を重ねて極めていきます。
コルセットの後ろ中心のスカート部分
斜め方向を向いていたダーツ
一週間後、生地の字の目に左右されないダーツに

デザインと生地を生かして

こちらのドレーピングはデザイン的なシルエットの表現、素材の生かし方がキーになるレッスンでした。サイドポケットの仕様にし、張りのある質感とサイドに膨らんでいくデザイン表現のために、何度もドレーピングされました。
洗練されていけばいくほど、一つのシルエットやラインがものを言う様になっていきます。生地は正直なので、ピュアな心で情熱を注ぐほど、一つ一つの技術が生き生きとして光るものになっていきます。
描いたデザインイメージを形に
シルエットもいくつか試し最終的に決定
デザインイメージと構造のバランスを調整

手仕事の魔法

2分の1の人形のドレスも本縫いに入りました。
手仕事を熟練していくための課題でもありますが、手縫いの素晴らしいところはミリ単位の調整や、生地の風合いや膨らみを生かす美しい仕立てをしていくことが出来ます。オーガンジーも美しく縫あがりました。赤い素材は柔らかくて、ややあつかいが難しくなりますが、さらに手仕事も磨かれていくでしょう。そして手仕事による魔法の様な美しさの表現に出会うことができるでしょう。小さなドレスですが、心にパワーを与える特別な一着になっていくでしょう。
今週も皆さんのクリエーションが輝きますように。




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